過敏性腸症候群(IBS)のご案内
プレッシャー・ストレス・緊張でおなかが・・・
こんな経験がある方は過敏性腸症候群かもしれません。
- 通勤・通学途中の電車でおなかが痛くなり、途中下車してトイレに駆け込む
- 車を運転中におなかが痛くなりトイレを探す
- 試験の前、試験中におなかが痛くなり集中できない
- 大事な会議に限っておなかが痛くなる
- 旅行中、急におなかが痛くなって困る
- 日常的に急な腹痛・下痢に悩まされている
過敏性腸症候群とは、ストレスなどが原因で、慢性的に下痢や便秘、腹痛を繰り返す疾患のことです。英語では、Irritable Bowel Syndrome(略してIBS)といいます。
日本における過敏性腸症候群の患者数は約1,200万人と言われ、成人における有病率は12,5%に上ります。
大腸や小腸に原因となる異常を特定できないのに、便通異常と腹部症状が続くので、特に治療を行わずに生活の質を低下させたまま、やり過ごしているケースが多いのが現状です。
しかし、適切な治療を行うことで過敏性腸症候群(IBS)は改善することが可能です。上記項目に該当される方は、ぜひ一度、当クリニックにご相談ください。
あなたのおなかはどんな性格ですか?
過敏性腸症候群(IBS)の主な症状は腹痛、腹部不快感や下痢、便秘などの便通異常ですが、大きく分けて3つのタイプがあります。
- 下痢型
- 便秘型
- 混合型
あなたのおなかはどんな性格ですか?下記リンクより「おなかチェックシート」をダウンロードして頂き、あてはまる項目にチェックしてみましょう。
当クリニックがあなたのおなかに最適な治療を行います。
生活習慣
過敏性腸症候群(IBS)は、生活習慣を見直しストレスのかからない生活を送る事が重要です。時間には予め余裕を持って行動し、余計なストレスをなくすよう努めてみるにも良いでしょう。当クリニックでは生活習慣の改善指導はもちろん、漢方薬(後述)などを使用し、患者様の体質に応じた治療を行います。
内服薬
便通の異常を改善するお薬としてポリフル/コロネルや、大腸の運動性を抑制し痛みを和らげるトランコロン/トランコロンPなどが使われます。
また、男性の下痢型だけに対してのみ使われるものにイリボーという薬があります。とても効果的な薬ですが、女性は飲む事ができません。(臨床試験で効果が確認されなかったとの事です)
漢方薬
患者様の体質に合わせた漢方薬を使用することで、即効性のある効果的な治療が可能です。
桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)
シクシクとしたお腹の痛みに即効性がある漢方薬です。腸の状態も整えてくれます。やや虚弱の方は小建中湯(ショウケンチュウトウ)に変更します。
桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)
下痢や便秘を繰り返す混合型や便秘型に著効します。
人参湯(ニンジントウ)
お腹の冷えがひどい時や冷たい飲み物で下痢が続く時に有効です。
啓脾湯(ケイヒトウ)
慢性の炎症が予想される場合に有効です。これに半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)を加えたものも良く効きます。
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
女性の過敏性腸症候群で月経前に悪化する傾向の方に。また、四君子湯(シクンシトウ)、または六君子湯(リックンシトウ)を加えるとより効果的です。
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