インフルエンザと風邪の違い
「風邪」は鼻・喉・気管などの呼吸器に、さまざまなウィルスが感染して起こる病気の総称で、正確には「かぜ症候群」と呼ばれています。
病原体となるウィルスは様々ですが、症状はだいたい同じで、くしゃみ・鼻水・のどの痛み・咳なのどの呼吸器の症状と、発熱・頭痛などの症状があります。
一方、「インフルエンザ」とは”インフルエンザウィルス”に感染することで起こる病気で、上記の「かぜ症候群」とは違い、急に熱が上がる特徴があります。
症状は高熱・筋肉痛・全身倦怠感などの全身症状が主ですが、下記のような重要な特徴があります。
- 伝染力が強く、人から人へうつり、広い範囲で流行する。
- 症状が重症化しやすい
- 肺炎や脳症などの合併症や持病の悪化を引き起こし、死に至ることもある。(流行の時期は日本全体の死亡率があがります。)
※高齢者は肺炎を併発する恐れが高く、子どもは意識や言動に障害が出るインフルエンザ脳症で、最悪の場合には死に至ります。
これらのことから、「インフルエンザ」は「かぜ症候群」と区別し、注意、予防していくことが必要です。
予防は、まずは第一にワクチンの接種です。
ワクチンを接種することで、理論的にはインフルエンザの発症を約76%の確率で阻止できると言われています。さらに発症した場合でも重症化や死亡する可能性を低下してくれます。
家族やクラスメイト、職場などに感染が広がるのを防ぐという意味でも、ワクチンの接種は最重要と言えます。
尚、インフルエンワクチンの免疫の有効期限は5ヶ月程度です。今年はまだ接種されていない方はもちろん、昨年接種した方もなるべく早めの接種をお勧め致します。
次回のコラムでは、インフルエンザの予防についてもう少し詳しく説明します。
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