漢方の話 はじめに・その3 (即効性について)
「漢方の話・はじめに」の続きです。 外来で漢方を処方する際によく患者さんから聞かれる事を書きます。 先ず 「漢方薬って即効性がありますか?」 という質問です。 感冒に対して漢方薬を処方する時などによく聞かれます。 答えは […]
漢方薬の話「冷え性に効く漢方」 38番・当帰四逆加呉茱萸生姜湯
「冷え」に著効する漢方薬の話をします。 ツムラやクラシエなどから顆粒の漢方薬としても出ている38番、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)という名前の漢方薬です。この漢方薬の出典は漢時代の「傷 […]
漢方の話 はじめに・その2 (西洋医学・東洋医学)
前回「漢方の話 はじめに・その1」に書いた話の続きです。 西洋医学の治療と漢方などの東洋医学の治療はその他にも様々な違いがあります。 一言でいえば、西洋医学的治療は「原因部位の特定と局所の治療」、東洋医学的治療は「体全体 […]
漢方の話はじめに・その1
当クリニックで力を入れている漢方の話をします。 漢方は約2000年前に中国で成立した医学体系に基づいた治療です。自然の草木や鉱物、動物などに由来した「生薬」を組み合わせる事により病気自体はもちろんの事、身体全体のバランス […]
男性更年期障害の話⑬ 漢方薬とホルモン補充療法(ART)の併用について
男性更年期障害の場合は、血液中の男性ホルモンであるフリーテストステロン(FT、もしくは遊離テストステロン)の値によって治療方針が決められるという話をしました。すなわち、フリーテストステロンが低値(8.5未満をLOH症候群 […]
男性更年期障害の話⑫ 漢方薬による治療について2(処方について)
男性更年期障害もしくはLOH症候群に対する漢方薬による治療は、『証(ショウ)』という患者さん固有の体質によって処方が異なるという話を前回書きました。そのため、漢方薬の選択をマニュアル化するのは困難ですが、ここでは一応の目 […]
男性更年期障害の話⑪ 漢方薬による治療について1
男性更年期障害の漢方治療はとても有効な手段です。先述のホルモン補充療法(ART)の場合はLOH症候群であるか否か、すなわちフリーテストステロン(遊離型テストステロン)の数値によって、同じ症状でも治療方針が180度異なると […]
東洋医学的 光老化について
紫外線の暴露による光老化に関して、東洋医学的見地から考えてみたいと思います。 べつに日焼け止めクリームでの紫外線防護やビタミンなどのサプリメントによる肌の補修の役割を漢方薬で肩代わりしようという訳ではありません。しかし東 […]
麻黄附子細辛湯(127番)世界最速の風邪薬
「麻黄附子細辛湯」って、どんな漢方? 感冒の初期に用いられる漢方で即効性に優れています。 漢方、西洋薬全ての中で最も即効性がある感冒薬です。「世界最速の感冒薬」と言っても良いかもしれません。 さらに、冷え症にも効果があり […]
麻黄湯(27番)二千年前からのインフルエンザ治療薬
「麻黄湯」ってどんな漢方? ツムラの手帳によると、「麻黄湯」の適応は以下となっています。 悪寒,発熱,頭痛,腰痛, 自然に汗の出ないものの次の諸症: 感冒,インフルエンザ(初期のもの),関節リウマチ,喘息,乳児の鼻閉塞 […]